近年、足指の変形や扁平足など、足にトラブルを抱えた子どもたちが増えています。
長年、子どもたちの足を 観察し、靴教育を促している
まつだ小児科医院(鳥取県倉吉市)の松田隆院長に、
子どもの足の発達と健康 の関係について聞きました。
Q. 足に問題を抱えている子どもたちが増えているようですが。
2001年から健診で子どもたちの足を見るように なりました。
すると、約8割の子どもたちに「内反小趾 (4、5趾が内向きに曲がっている)」
数%に「外反母趾 (親指が外向きに曲がっている)」がみられ、
前弯などの姿 勢のゆがみも散見されました。
また、「土踏まず」が十分 に発達していない
「扁平足」の子どもや姿勢が悪く「気をつけ!」が
できなかったり、背骨の曲がりも目立つようになりました。
最近では、アキレス腱が十分伸展せず、
踵をつい てしゃがめずにこけてしまう子どもたちも出てきています。
しっかりと踏んばれない安定の悪い足では体を支えることができず、
姿勢がゆがむだけではなく運動発達や集中力など
身体発達全体、さらには脳神経の発達にさえ
影響を与える可能性があります。
この原因の一つに靴 が影響を与えていることが挙げられます。
まず、足を計測して、子どもの足を見て、
その足に合った靴を選び、かかとをトントンして靴ひもや
マジックベルトを締める靴教育 を実践し、
その上でしっかりと自然の中で遊ぶことが求められます。