ハイカットとローカットのファーストシューズにはそれぞれ特徴とメリットがあり、お子さまの成長段階や歩き方に合わせて選ぶことが大切です。この記事では、ハイカットとローカットのファーストシューズの違いや選び方のポイント、実際にどんな場面に適しているのかを比較しながら詳しくご紹介します。
ファーストシューズとは?ハイカット・ローカットを選ぶ前に知っておきたい基礎知識

赤ちゃんが初めて履く靴、それが「ファーストシューズ」です。歩き始めたばかりの足を守り、正しい歩行をサポートする役割を担っています。しかし、いざ選ぼうとすると「ハイカット」と「ローカット」という選択肢に迷う方も多いはずです。特にスポーツが好きな方や、お子さまと一緒に外で体を動かしたいと考えている方にとって、どちらのタイプが適しているのかは重要なポイントになるでしょう。
ここではまず、ファーストシューズの基本的な役割と、購入するタイミングについてお伝えします。
ファーストシューズの役割とは?
赤ちゃんの足は大人とは異なり、骨もまだ柔らかく、アーチも形成されていません。この大切な成長段階で、足を正しく支えるために欠かせないのがファーストシューズです。滑りにくい靴底や、かかとをしっかりホールドする設計により、安定した歩行をサポートします。また、外での活動が増えると、地面の温度や小石などの危険からも足を守る必要が出てきます。
歩きやすさや安全性を重視して作られているファーストシューズは、単なる「可愛い靴」ではなく、成長を助ける大事なアイテムなのです。
いつからファーストシューズが必要?タイミングの目安
ファーストシューズを用意するタイミングは、赤ちゃんが「よちよち歩き」を始めたころが目安です。具体的には、家の中で5歩から10歩ほど自力で歩けるようになった時期が一つの基準とされています。まだハイハイが中心の段階で無理に履かせる必要はありません。
屋外デビューの予定があるなら、転倒防止や足の保護を考えて、少し早めに慣れさせるのもよいでしょう。スポーツ好きな家庭では、アウトドア遊びに参加する機会も増えるため、タイミングを見計らってしっかり準備しておきたいところです。
ファーストシューズのハイカットとローカット、それぞれの特徴とは?
ファーストシューズには大きく分けて「ハイカット」と「ローカット」という2種類のデザインがあります。それぞれ特徴が異なり、どちらが適しているかは赤ちゃんの発達状況や生活スタイルによって変わってきます。
ここでは、ハイカットとローカット、それぞれの特徴やメリット・デメリットについて詳しく解説していきます。
ハイカットファーストシューズの特徴とメリット・デメリット
ハイカットタイプは、くるぶし周りまでしっかりと覆うデザインが特徴です。足首をサポートするため、歩き始めたばかりでまだバランスが不安定な赤ちゃんには特に適しています。ハイカットのメリットは、足首をしっかり固定できるため、転倒のリスクを軽減できることです。地面の凸凹にも強く、外遊びが多いご家庭にも安心です。
一方で、足首まわりに厚みがあるため、履かせるのに少し手間がかかる点や、足首の可動域を制限してしまう可能性がある点には注意が必要です。運動好きな家庭では、サポート力を重視しつつも、赤ちゃんの自由な動きを妨げないバランスを意識して選ぶことが大切です。
ローカットファーストシューズの特徴とメリット・デメリット
ローカットタイプは、足首を覆わない軽快なデザインが特徴です。足の可動域を広く確保できるため、自由な動きがしやすく、活発に歩き回りたい赤ちゃんにぴったりです。ローカットのメリットは、脱ぎ履きがしやすく、軽量で足に負担が少ないこと。短時間の散歩や屋内での使用にも適しています。
ただし、足首のサポート力が弱いため、歩き始めたばかりの赤ちゃんや、まだ足元が不安定な場合には注意が必要です。特に運動量の多い家庭では、状況に応じてハイカットとの使い分けを検討するとよいでしょう。
ファーストシューズはハイカットとローカットどちらを選ぶべき?判断ポイント
ハイカットとローカット、それぞれの特徴を理解したうえで、どちらを選ぶべきかを判断するポイントを押さえておきましょう。赤ちゃんの発育段階や、普段の生活スタイルによって最適な選択肢は変わります。
ここでは、選ぶ際に重視すべきポイントを具体的に解説します。
赤ちゃんの歩き方・成長段階に合わせた選び方
まず大切なのは、赤ちゃん自身の成長段階をしっかり見極めることです。歩き始めたばかりで、まだふらつきが多い場合は、足首をしっかりサポートできるハイカットタイプがおすすめです。地面からの衝撃を和らげ、転びにくくなるため、安心して外遊びを楽しめるでしょう。
一方で、すでにスムーズに歩けるようになっていたり、走り回るようになっていたりする場合は、自由な動きを妨げにくいローカットが適しています。運動好きなご家庭で、スポーツデビューを早めに考えている場合も、ローカットの方が体の動きに合わせやすいでしょう。
季節や使用シーンによる選び方のコツ
季節や使うシーンによっても、選ぶべきタイプは異なります。たとえば寒い季節や冬場の外遊びでは、防寒性も重視してハイカットを選ぶと良いでしょう。逆に、春から夏にかけての暑い時期や、屋内中心の活動では、通気性が高く、軽快に動けるローカットが快適です。
また、たまにしか履かないイベント用なのか、毎日のお散歩や外遊び用なのかによっても変わります。用途を明確にしてから選ぶことで、失敗を防ぐことができます。
ファーストシューズ選びに失敗しないためのチェックリスト

ファーストシューズ選びでは、ハイカット・ローカットの違いだけでなく、基本的なポイントも押さえておく必要があります。特に、赤ちゃんの体を動かす機会が多い運動好きな家庭では、しっかりと機能性を確認しておきましょう。
ここでは、失敗しないためのチェックポイントを紹介します。
サイズ選びで注意すべきポイント
まず一番重要なのはサイズです。赤ちゃんの足は成長が早く、数ヶ月でサイズが変わることも珍しくありません。購入時は必ず実際に試着し、足の指先に5mm〜10mm程度の余裕があるか確認しましょう。ぴったりすぎると足の成長を妨げ、逆に大きすぎると歩きにくく転びやすくなります。
また、試着時には靴下を履かせた状態でチェックすることも忘れないようにしましょう。実際に歩かせてみて、かかとがしっかりフィットしているか、脱げやすくないかを確認するのも大切です。
素材や履きやすさもチェックしよう
もう一つ重要なのが、靴の素材と履きやすさです。柔らかく通気性の良い素材を選ぶことで、長時間履いていても快適に過ごせます。合成皮革よりも天然素材やメッシュ素材を使ったものが好まれる傾向にあります。
履き口が大きく開き、簡単に履かせられる設計かどうかも重要なポイントです。ファーストシューズは赤ちゃんが自分で脱ぎたがることも多いため、着脱のしやすさとフィット感の両方をチェックして選びましょう。
まとめ|ハイカット・ローカットそれぞれの魅力を理解して、最適なファーストシューズを選ぼう
ファーストシューズ選びは、赤ちゃんの成長にとって非常に重要なステップです。ハイカットとローカット、それぞれにメリット・デメリットがあるため、どちらが正解というわけではありません。赤ちゃんの歩き方や発育状況、使用シーンに応じて最適なタイプを選び、成長をしっかりサポートしてあげることが大切です。
もしハイカットとローカットでどうしても迷ってしまった場合は、専門のスタッフがいるベビーシューズ専門店で相談してみるのもひとつの方法です。実際に試着させてもらいながら、プロのアドバイスを受けることで、より安心してファーストシューズ選びができます。



