「ファーストシューズっていつ履かせるのが正解?8ヶ月でもう履かせてもいいの?」「早すぎて足の成長に悪影響があるんじゃないかと心配…」
そう思う方もいるかもしれません。実は、ファーストシューズは赤ちゃんの月齢だけでなく、“歩行の発達段階”に合わせて選ぶことが何よりも大切です。

この記事では、8ヶ月でファーストシューズを履かせることが早すぎるのかどうか、その判断基準や赤ちゃんの発達に合った靴選びのポイントについて、専門的な視点でわかりやすく解説していきます。

ファーストシューズとは?8ヶ月での使用を考える前に知っておきたい基礎知識

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「ファーストシューズ」という言葉を聞くと、つい「初めてのお出かけ用のおしゃれ靴」といった印象を持ってしまう方もいるかもしれません。しかし、ファーストシューズの本当の役割は、赤ちゃんの足の発達をサポートし、初めて地面を踏みしめる際に必要な機能性を備えた“運動のはじまり”を支える靴です。

運動が好きな親御さんであれば、子どもと一緒に身体を動かす日を楽しみにしているでしょう。その第一歩として、ファーストシューズをどう選ぶかは非常に重要です。特に「8ヶ月で履かせるのは早いのでは?」と迷うタイミングだからこそ、まずは基本から押さえておきましょう。

ファーストシューズの役割と必要性

赤ちゃんの足は、まだ骨が完全に固まっておらず、柔らかく変形しやすい状態です。この時期の靴は「歩く練習の補助」という意味だけでなく、成長途上の足を正しく守りながら、地面の衝撃からも保護する役割を担います。

特に外で遊ぶ際は、アスファルトや砂利道などの刺激から足を守る必要があります。また、地面からの温度や汚れにも対応できるよう設計されているのがファーストシューズの特徴です。ただ可愛いだけのベビーシューズとは明確に違いがあり、スポーツを始める土台とも言える足づくりを支えてくれます。

靴を履くタイミングの一般的な目安

ファーストシューズを履かせるタイミングの目安としては、赤ちゃんが自分の足で数歩、しっかりと歩けるようになった時期がひとつの基準です。多くの子どもが8〜10ヶ月頃にこの段階を迎えますが、成長には個人差があります。

早い子であれば8ヶ月前後に“よちよち歩き”を始めることもあります。そのため、月齢だけで判断するのではなく、実際の歩き方や姿勢を観察し、「屋外で歩けるレベルかどうか」を見ることが大切です。

まだ自力で歩けない赤ちゃんには、ファーストシューズではなく「プレシューズ(室内用)」から始めるのが適切です。プレシューズは足裏をやさしく保護しながら、靴に慣れさせる役割を果たします。

ファーストシューズは8ヶ月で早すぎる?判断のポイントとは

「うちの子は8ヶ月でそろそろ歩きそう。でも本当に靴を履かせていいのか不安…」という声はよく耳にします。確かに、8ヶ月でファーストシューズを検討するのは早めのタイミングです。けれど、それが「間違い」かどうかは、赤ちゃんの発育段階によって変わってきます。

ここでは、月齢にとらわれず、正しい判断をするためのポイントを確認していきましょう。

月齢ではなく発達段階が重要

靴を履かせるべきかどうかの判断基準として、もっとも大切なのは「歩行の発達段階」です。月齢が8ヶ月だから早すぎる、10ヶ月だからちょうどいい、といった一律の判断は適していません。

赤ちゃんが「自分の意思で立ち上がり、数歩進もうとする姿勢」を見せているかどうか。これがファーストシューズを検討する最初のサインです。屋内での安定した歩行が見られるなら、外の世界に一歩踏み出す準備が整ってきたと考えてよいでしょう。

よちよち歩き前に靴が必要なケース

中には、まだ歩き始めていない段階でも、靴を履かせる必要があるケースもあります。たとえば、外出の際に地面に足をつけたがる赤ちゃんや、ベビーカーから降りたがる活発なタイプの場合です。

このようなケースでは、安全性の高い軽量のファーストシューズや、しっかりしたプレシューズを用いることで、地面との接触から足を保護しながら、運動への興味を伸ばすことができます。

8ヶ月でファーストシューズを履かせるメリットとリスク

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実際に8ヶ月でファーストシューズを履かせることには、メリットとリスクの両面があります。赤ちゃんの発達をうまくサポートできる一方で、タイミングを見誤ると足の成長に影響を与える可能性もあるため、慎重な判断が求められます。

屋外デビューのきっかけとしてのメリット

歩行を始めた赤ちゃんにとって、ファーストシューズは“外の世界”への第一歩を後押しする存在です。家の中では安全に歩けても、外に出ると地面の固さや凹凸に対応する必要があります。そこで、クッション性があり滑りにくい靴を履かせることで、転倒のリスクを減らし、より自由に行動できるようになります。

また、運動好きな家庭であれば、親子での散歩や簡単なアウトドア活動など、日常の中に自然と“体を動かす習慣”を取り入れることができるのも大きな魅力です。赤ちゃんのうちから「歩くこと=楽しいこと」と感じられれば、その後の運動能力の発達にも良い影響を与えます。

早すぎる着用が与える影響とは

一方で、まだしっかりと立つ・歩く準備ができていない段階で無理に靴を履かせてしまうと、赤ちゃんにストレスがかかったり、足の発達を妨げてしまうこともあります。特に足首の関節や足裏の感覚は、発達初期に大切な成長要素となるため、不適切な靴選びは慎むべきです。

また、サイズが合っていない靴を履かせると、靴擦れや転倒の原因にもなります。歩行が未熟な段階では、まず室内用のプレシューズなどを通じて、少しずつ靴に慣れさせることが重要です。

成長に合ったファーストシューズの選び方

ファーストシューズを選ぶ際には、赤ちゃんの成長段階に応じた「安全性」と「快適性」を重視する必要があります。見た目だけではなく、実際の機能面やフィット感を確認することが、長く安心して履かせるためのカギとなります。

サイズとフィット感のチェック方法

赤ちゃんの足は非常に成長が早く、数ヶ月単位でサイズが変わっていきます。靴を選ぶ際には、必ず足の長さを測定し、つま先に5〜10mm程度の余裕があるものを選びましょう。店頭で試着が可能であれば、歩かせてみて脱げやすさやフィット感を確認することも大切です。

また、靴下を履いた状態で試すことで、より実際の着用感に近いサイズを把握できます。足の甲が高めの赤ちゃんには、調整可能なマジックテープタイプや、履き口が大きく開くデザインのものが便利です。

安全性・素材・デザインで選ぶポイント

安全性の面では、滑りにくい靴底、かかとをしっかり支える設計、足首のホールド力が重要です。特に屋外での使用を前提とする場合、地面とのグリップ力は転倒を防ぐ上で不可欠です。

素材については、通気性がよく、柔らかくて足になじむものを選びましょう。メッシュ素材や天然コットン、軽量なラバー素材などが代表的です。さらに、赤ちゃんが嫌がらずに履きたくなるようなカラーやキャラクターのデザインを取り入れると、毎日の習慣としても定着しやすくなります。

まとめ|赤ちゃんに合ったタイミングで最適なファーストシューズを選ぼう

赤ちゃんの歩き始めは、人生で最も小さな“冒険”のはじまりです。その一歩を支えるファーストシューズは、ただの靴ではなく、成長をサポートする重要なアイテムです。

特に8ヶ月という早めのタイミングでは、「歩けているかどうか」「屋外での活動がどの程度あるか」といった観点から判断し、慎重に選ぶことが求められます。

「この子に合うファーストシューズがわからない」「サイズが合っているか自信がない」といった不安がある場合は、赤ちゃん用品を専門に扱うお店でフィッティング相談を受けるのがおすすめです。